第一景:鳥羽別邸|前夜、整う
第二景:伊勢参り|朝、清める
第三景:鳥羽の余白|帰路、ほどける
思い立ったが吉日。鳥羽へ向かうドライブ
思い立ったが吉日。
ふと「お伊勢参りに行こう」と心が動き、旅支度を整える。
ふと「お伊勢参りに行こう」と心が動き、旅支度を整える。
数泊分のパッキングを済ませ、待ちわびた当日。
心地よいエンジンの重低音と共に、愛車を鳥羽へと走らせます。
心地よいエンジンの重低音と共に、愛車を鳥羽へと走らせます。
ここ数年、お伊勢参りの定宿といえば鳥羽にある「エクシブ 鳥羽別邸」。
伊勢神宮のお参りを終たあと、伊勢志摩の観光名所を回るにはちょうどいい立地です。
鳥羽の海岸線をなぞるようなワインディングロードは、ドライブそのものが至福の時間です。
伊勢神宮のお参りを終たあと、伊勢志摩の観光名所を回るにはちょうどいい立地です。
鳥羽の海岸線をなぞるようなワインディングロードは、ドライブそのものが至福の時間です。
約3時間のドライブを経て、あっという間に「鳥羽別邸」に到着。
純和風の重厚な造り込みと、辺りを包む静寂が、運転の心地よい疲労をふわりと溶かしてくれます。
純和風の重厚な造り込みと、辺りを包む静寂が、運転の心地よい疲労をふわりと溶かしてくれます。
「和」の造り込みと静寂が、ほどよい疲労をゆっくりと溶かしてくれる。
言葉を足さなくても伝わるものがある。そう感じさせてくれる車寄せです。
言葉を足さなくても伝わるものがある。そう感じさせてくれる車寄せです。

地下駐車場。小さな高揚が始まる
地下駐車場に車を滑り込ませ、エントランスへ。
ここでは、普段の街中では滅多にお目にかかれない希少な名車を目にすることも度々。
そんな「非日常」の光景も、ここを訪れる楽しみのひとつなのです。
ここでは、普段の街中では滅多にお目にかかれない希少な名車を目にすることも度々。
そんな「非日常」の光景も、ここを訪れる楽しみのひとつなのです。

光と影の呼吸。扉の向こうで湯の音に耳を澄ます
部屋の扉を開けると、これぞ「日本旅館」といった設えが迎えてくれます。
木の質感、畳の気配、和の香り、そして余白。
視線の行き先まで、丁寧に整えられているのが分かります。
木の質感、畳の気配、和の香り、そして余白。
視線の行き先まで、丁寧に整えられているのが分かります。



今回の旅の持ち歩きバッグ。 ノートルファボリのハンドバッグ(シモーヌ・ゼン)の上品なオイルレザーの艶が、
旅館の格式に自然と馴染み、 バッグが空間の一部になる感覚を味わわせてくれます。
置いたとたん、部屋の静けさと呼吸を始める。そんな佇まい。
旅館の格式に自然と馴染み、 バッグが空間の一部になる感覚を味わわせてくれます。
置いたとたん、部屋の静けさと呼吸を始める。そんな佇まい。

鳥羽別邸名物の天然温泉の内風呂。 湯の音に耳を澄ませていると、
日常から少しだけ距離を置くための準備が整っていきます。
音というのは不思議です。目を閉じても、心の姿勢を変えてしまいます。
日常から少しだけ距離を置くための準備が整っていきます。
音というのは不思議です。目を閉じても、心の姿勢を変えてしまいます。


庭園。建築と水と景石がつくる静けさ
鳥羽別邸といえば、この日本庭園。
ここには、建物と庭を一体の空間として捉える「庭屋一如(ていおくいちにょ)」という思想が通っています。
回遊しながら眺めるための庭であり、敷地が入り江に寄り添う条件を活かして、
池の水面がそのまま海へと続くかのごとく、自然と視線が導かれるように設計されています。
ここには、建物と庭を一体の空間として捉える「庭屋一如(ていおくいちにょ)」という思想が通っています。
回遊しながら眺めるための庭であり、敷地が入り江に寄り添う条件を活かして、
池の水面がそのまま海へと続くかのごとく、自然と視線が導かれるように設計されています。

潮風や森の密度に合わせて現場で植栽や置石を調整し、
地層の断層まで読み込んで石を選んだという話を知ると、この馴染み方にも納得がいきます。

庭園の向こうには入り江が見え、打ち寄せる波の音は、いつまでも聞いていたいと思わせるほど。
むしろ静けさが深くなる。 ここでは、自然が「演出ではなく、背景」として美しいのだと実感します。
むしろ静けさが深くなる。 ここでは、自然が「演出ではなく、背景」として美しいのだと実感します。



ロロ・ゴートは2泊ていどの着替えは収納可能な容量。旅行バッグとしても最適。
アリエル・プラスは斜めがけで両手も空くので旅先での街歩き、散策には最適です。
アリエル・プラスは斜めがけで両手も空くので旅先での街歩き、散策には最適です。
荷物が多い日ほど、「軽さ」はバッグの重量よりも所作に表れます。
50代の大人の旅には、持ち上げる、置く、取り出す。その一連が滞りなく流れるだけで、こなれ感が出ます。
「旅の相棒」の良し悪しは、最終的にそこに集約されるのかもしれません。
50代の大人の旅には、持ち上げる、置く、取り出す。その一連が滞りなく流れるだけで、こなれ感が出ます。
「旅の相棒」の良し悪しは、最終的にそこに集約されるのかもしれません。

撮り損ねましたが、いつも鳶(トンビ)が回遊している空。
この日も鳶がくるくると廻ってくれていました。
羽ばたきを最小限にして、それでも高く、遠くへ。
まさに鳥になりたいと思わせてくれる優雅さがあります。
この日も鳶がくるくると廻ってくれていました。
羽ばたきを最小限にして、それでも高く、遠くへ。
まさに鳥になりたいと思わせてくれる優雅さがあります。

宵闇を待つ。バルコニーで色の移ろいを眺める
部屋に戻り、バルコニーへ出ると、目の前には鳥羽の深い緑が目の前に広がっていました。
空はゆっくりと、オレンジから深い藍色へと溶け合っていきます。
何をするでもなく、ただ移ろう色を眺める時間。
「豊かさ」とは、こういう時間を指すのだろうかと感じるひとときです。
空はゆっくりと、オレンジから深い藍色へと溶け合っていきます。
何をするでもなく、ただ移ろう色を眺める時間。
「豊かさ」とは、こういう時間を指すのだろうかと感じるひとときです。
色が変わる速さに合わせて、呼吸も少しずつ落ち着いていく。
旅がくれるのは、景色ではなく、時間の密度なのかもしれません。
旅がくれるのは、景色ではなく、時間の密度なのかもしれません。


しばしラウンジで休憩。
余白のあるゆったりとした客席と空間。
余白のあるゆったりとした客席と空間。

クリームの白が目を引く一杯。デザートのようにも見えるけれど、
口に運ぶとしっかりとした苦味と酸味にクリームの甘さが溶け合うウインナーコーヒー。
口に運ぶとしっかりとした苦味と酸味にクリームの甘さが溶け合うウインナーコーヒー。


火の洗礼。炭火焼にて
夜の愉しみは、こちらも鳥羽別邸名物ともいえる炭火焼。
目の前の囲炉裏で赤く爆ぜる炭。

火は、味を決めるだけではなく、場を「清める」力を持っているように思えることがあります。
パチ、と炭が弾ける音が、余計な考えをひとつずつ落としていく。
目の前の揺らぎが、会話の間さえ美しくしてくれるのだから不思議です。
原始的な「火」の揺らぎを眺めながら、旬の味をただ静かに、丁寧に享受する。
贅沢とは、足し算ではなく、引き算の末に残るものなのかもしれません。




あわびは地元鳥羽の「黒あわび」をお造りと、炭火で。
年々漁獲量が減ってきているそうで、この日は運良く巡り会えたようです。




ハモの皮に炭を当てて焦げ目を。「ジュっ」という音が食欲をそそり
五感を刺激する演出で食のひと時を、楽しませてくれます。
五感を刺激する演出で食のひと時を、楽しませてくれます。


ショルダーバッグ「アリエル・プラス・GTS」は、宿泊先の館内移動にもちょうどいいサイズ。
スマホ、財布、キーケース、ハンカチ。身軽でいるための最低限が、きちんと入ります。
スマホ、財布、キーケース、ハンカチ。身軽でいるための最低限が、きちんと入ります。


炎の洗礼を受けた伊勢海老や地元の恵みが、
香ばしさを纏い皿の上に。




シメは松茸ご飯。

もう一つのシメ。スッポンで出汁をとった「ラーメン」

デザートは栗いりの「もなか」
遠火で香ばしさを追加。


大満足のひとときでした。
夜の余白。オーナーズラウンジへ
食後のお茶へと再びオーナーズラウンジへ。
昼間とは全く異なる空間です。
旅先の夜は、明日の自分にやさしくなれる時間です。
やることを増やさずに、明日の余白を作るには最適な空間です。



明日のお伊勢参りに想いを馳せながら、深く、静かな夜の底へと身を沈める。
短い滞在でも、こうしたひとつひとつの積み重ねが、心に静かな余白を与えてくれました。
短い滞在でも、こうしたひとつひとつの積み重ねが、心に静かな余白を与えてくれました。
次に待つのは、朝の澄んだ時間。
第二景:伊勢参り|清める へ、つづく。
第二景:伊勢参り|清める へ、つづく。




